前回東京五輪はウルトラC、今やJ難度 世界体操で快挙

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山口史朗
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 体操の世界選手権第7日は10日、ドイツ・シュツットガルトで女子個人総合が行われ、2016年リオデジャネイロ五輪4冠のシモーン・バイルス(米)が、計58・999点で2年連続5度目の優勝を飾った。バイルスの世界選手権のメダルは通算22個目で、うち16個が金メダル。

 最終種目のゆかで、バイルスが力強く走り出す。

 ロンダート、バク転から男子選手並みに高々と跳ね上がり、繰り出したのは後方抱え込み2回宙返り3回ひねり。「バイルス2」の名で国際体操連盟(FIG)に申請している新技を決め、今大会二つ目の金メダルを手にした。

 男女通じて史上初のJ難度。1964年の東京五輪で「ウルトラC」と騒がれた難度は、ひねりや回転が加わるたびにD、E、F……と段階を上げ、「バイルス2」で10番目のアルファベットにまで到達した。

 そのすごさに日本の第一人者の寺本明日香(ミキハウス)は「チャンピオンなのに、まだ難度を上げる。やばい」とうなり、世界選手権初代表の松村朱里(ジム・ネット教室)は「体にバネが入っているみたい」と目を丸くした。

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 これでバイルスの世界選手権…

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