ノーベル平和賞の行方は きょう発表、16歳なら最年少

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オスロ=下司佳代子
【動画】ノーベル平和賞が10月11日、発表される。受賞が有力視される顔ぶれを予測した
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 2019年のノーベル平和賞の受賞者が11日、オスロで発表される。今年の一番の注目は、気候危機への対策を各国政府や大人たちに求める「学校ストライキ」を始めたスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(16)の受賞のゆくえだ。

 グレタさんは昨年8月、国の温暖化対策が不十分だと抗議するため、1人でストックホルムの国会前に座り込んだ。この様子がSNSで拡散されて世界中に広がり、今年9月のデモには世界160カ国以上400万人以上が参加した。

 仮に受賞すれば、史上最年少。これまでの最年少は、女子教育の権利を唱えてイスラム過激派に頭を撃たれ、一命を取り留めたパキスタン出身のマララ・ユスフザイさんで、2014年に17歳で受賞した。

 平和賞受賞者をめぐり、欧米の大手賭け屋の一番人気もグレタさんだ。

 ただし、気候変動対策への授賞がノーベル平和賞の趣旨に沿うかどうかには議論がある。気候変動対策関連の授賞はこれまで、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)とアル・ゴア元米副大統領が受賞した2007年だけだ。

 アフリカ東部エチオピアのアビー・アハメド首相(43)も有力候補として注目されている。

 アビー氏は、昨年4月に首相に就任。1998年から隣国エリトリアと続いていた国境画定をめぐる対立に終止符を打つため、昨年7月、エリトリアのイサイアス大統領と、両国間で約20年ぶりとなる首脳会談を実現させ、国交正常化につなげた。

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