鯨の街、寂しい出迎え 商業捕鯨に国費51億円の根拠は

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東京経済部・大日向寛文
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取材考記 東京経済部・大日向寛文

 9日夕、自民党本部。31年ぶりに再開した商業捕鯨を盛り上げようと、鯨肉の試食会が開かれた。国会議員ら約230人を前に、「クジラのことなら最優先の街」とアピールする前田晋太郎・山口県下関市長。私は首をかしげた。

 その5日前の朝、私は下関港の岸壁にいた。商業捕鯨を終え、3カ月ぶりに帰港する捕鯨船団の母船の出迎えを取材した。「さぞかし盛大な歓迎を受けるのだろう」との予想は裏切られた。集まったのは数十人で、半分以上が報道陣。前田市長の姿は無かった。

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 駆け付けた数少ない市関係者…

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