のめり込んだこけし愛、業界に衝撃 「こけ女」の支持も

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小泉浩樹
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 こけしが好きな女性たち「こけ女(じょ)」などの間でブームが続く、こけし。だが、こけし収集を趣味とする人は大正時代からいるという。コレクターの中でひっそりと営まれてきた世界に高田稔雄さん(46)がのめり込んでしまったのは9年前だった。

 仙台市出身で東北の温泉地巡りが趣味だった高田さんは2010年秋、鳴子温泉宮城県大崎市)を訪れた。たまたま開かれていた「全国こけし祭り」で、だるまにこけしの顔が描かれた「姫だるま」を「倒れなさそうだし縁起が良さそうだ」と思い、千円ほどで買った。

 工人ごとに一本一本異なる形や模様を持つこけし。姫だるまをきっかけにこけしの歴史を調べるうちに、元々、レコードやスターウォーズフィギュアを集めるのが好きだった高田さんのコレクター魂に火がついた。年間200本のペースで収集をし始めた。千本近くに達した14年、「業界のために自分ができることは何か」と考えた。勤めていた印刷会社を辞め、こけし工人になることを決意した。

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