宝塚退団、愛希れいかに訪れた「人生で一番緊張した日」

有料記事宝塚歌劇団

尾崎千裕
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 宝塚歌劇団元月組トップ娘役の愛希(まなき)れいかには、「憧れ」を引き寄せる強い力がある。

 福井県出身。幼い頃から夢見つづけた宝塚に入り、トップ娘役として6年以上活躍した。昨年のさよなら公演は、憧れの「エリザベート」のタイトル役。そして、退団後の初舞台でも同じエリザベート役を演じ、次なる挑戦が、オペラ座の怪人の悲恋を描く「ファントム」の歌姫クリスティーヌ役だ。

 「正直びっくりというのが一番だった」。入団前に観劇し、劇中の「Home」をまねして歌うほど好きな作品だったが、「クリスティーヌは可憐(かれん)で娘役らしい役。自分にはご縁のない役なのかなと思っていた。まさか卒業後に演じられるとは」。

 その「Home」をはじめ、モーリー・イェストン作詞・作曲の歌が鍵となる。ここまで高いキーで歌うのは初めて。入団当初は歌に苦手意識があっただけに、積極的にボイストレーニングを積んできた。原曲を何度も聴き込み、歌が上手な人の動画も見て参考にしている。

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 一方で、ファントム役で演出…

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