カタカタ、フィルム愛貫く映画館 映像切れると客から…
中野晃
「まだまだ勝手に関西遺産」
朝、開場前の静かな映画館。客席後方の上階にある6畳ほどの映写室で映写技師の松本拓海(たくみ)さん(27)が準備をすすめる。この日の最初の上映は、5月に他界した俳優の京マチ子さんの追悼上映作「楊貴妃」だ。
松本さんが、フィルムが巻かれたリールを映写機に装着する。フィルム映画(35ミリ)は1秒で24コマほど流れ、2時間の作品で約3・3キロの長さになるという。重そうだ。
窓ガラス越しに見える劇場に、お客さんが入ってきた。照明を落とすと、映写室も真っ暗だ。
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予告編に続き、本編の上映が…
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