神戸市須磨区の市立東須磨小学校の教員間で暴力や嫌がらせが繰り返されていた問題で、被害者のうち20代の男性教員に対する問題行為を前校長も把握していたのに、加害教員への注意にとどめ、市教育委員会に報告していなかったことがわかった。男性教員は昨年度以前から被害にあっていたと訴えているといい、市教委は調査対象を広げて確認を進める。

 市教委と同校の仁王(におう)美貴・現校長(55)が9日の会見で明らかにした。仁王校長は昨年度、前校長のもとで教頭を務めており、今年4月に校長に昇任した。

 説明によると、昨年度の3学期、別の教員が前校長に「(男性教員への)からかいが度を過ぎている」と相談していた。前校長は、被害教員から状況を聞き取ったが、本人が「大丈夫です」と説明したとして、加害教員4人を個別に注意して済ませたという。

 当時教頭だった現校長は、こうした経緯は知らなかったとしている。

 一方、今年度に入って、この被…

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