石川)星稜・奥川君らがプロ志望届 迫るドラフト会議

岡純太郎
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 17日のプロ野球ドラフト会議まであと1週間。プロを目指す全国の高校生は今月3日までに、日本高校野球連盟に志望届を提出した。その数、139人。県内からは、星稜の奥川恭伸君と山瀬慎之助君、日本航空石川の重吉翼君の3人が名乗りを上げている。

 「野球が仕事になるということは、覚悟が必要になる。残された時間を大切にしたい」

 奥川君は9月29日、プロ志望届を提出する意思を報道陣に明かし、決意を語った。茨城県で開催された国体の1回戦で智弁和歌山と対戦。高校最後の公式戦を終えた後だった。

 最速154キロの直球に切れ味鋭い変化球。勝負どころで三振を奪える技術力、大舞台でも堂々としたマウンドさばきで、プロのスカウトからの評価は高い。

 夏の甲子園の後は、韓国で開かれた国際大会にも日本代表として出場。スーパーラウンド初戦のカナダ戦では7回1失点18奪三振の内容で世界を驚かせた。

 奥川君と長年バッテリーを組んできた山瀬君も、この世代屈指の強肩捕手として注目されている。

 本塁から二塁までの送球にかかる時間は約1・8秒。奥川君も「あいつが練習して本気で投げたら自分より速い」と話す。

 「休めばいいのに、甲子園が終わっても毎朝これまでと同じ時間に練習に行く」と、母の由香里さんが心配するほどプロへの思いは強い。名前の由来は、巨人の阿部慎之助選手。引退表明したばかりの名選手と入れ替わるように、あこがれの舞台に立つか。

 日本航空石川の重吉君も負けてはいない。この夏の石川大会、準優勝した小松大谷に敗れたものの、最速140キロ台後半の力のある直球が魅力。「中学時代は強豪校のエースになれるとは思ってもなかった」と本人が言うように、持ち前のまじめさで練習に励み、高校入学後に大きな成長を遂げた。変化球の制球力を磨けば、上のレベルでも通用する逸材だ。

 プロ野球ドラフト会議は17日午後5時から、東京都内である。(岡純太郎)

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