再選へ隠せぬ意欲 小池百合子氏着々、反目の菅氏に接近

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石井潤一郎 別宮潤一 岡村夏樹
写真・図版
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 都に乱あれば、国もまた乱れる。来夏の首都決戦をにらむ小池百合子東京都知事(67)の周辺が、にわかに慌ただしさを増している。

 9月26日の昼下がり、東京・永田町自民党本部。首都圏を襲った台風被害の支援を要請するため、小池氏が都職員を伴い二階俊博幹事長の部屋を訪ねた。ソファに腰掛け、一通りの説明を終えた小池氏は、二階氏との距離を詰めて小声で何かをささやいた。

 人払いを求めている――。同席していた職員や二階氏の側近議員らは、1人また1人とその場を離れ、あとには小池氏と二階氏だけが残った。

 「特に話はしておりません」。二階氏との会談後、都知事選をめぐり意見を交わしたのかどうか記者団に問われた小池氏は、そう煙(けむ)に巻いた。

 両氏は、かつて新進党保守党などで苦楽をともにした間柄だ。政敵が多い小池氏だが、二階氏に対しては「私と同じくらい図太い人」と、小池氏流の言い回しで親愛の情を語る。

 2人は密室で何を語ったのか。

二階氏は会談後、こうつぶやいた。

前回知事選で圧勝したものの、その後「排除」発言で深手を負った小池氏。来夏の再選に向け、周到な準備を進めています。記事後半では「反小池」で知られる実力者との接触や、対抗馬擁立を目指す自民党都連の動きもお伝えします。

「この時期に俺に会いに来るの…

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