宮城)在宅被災者支援、市町村任せ 県議選の課題を追う

有料記事

編集委員・石橋英昭
[PR]

 台所の床に広がるカビ。風呂場の4寸柱は虫に食べられ、真ん中が空洞だ。この柱がダメになったら建物はもつだろうか。

 昔、マグロ船の船乗りだった佐藤悦一郎さん(75)は、石巻市貞山4丁目の家に一人で暮らす。震災のとき、津波は1階の背の高さ以上の所まで来た。倒れた家具で足にけがをし、しばらく2階で過ごした。

 仮設住宅に移りたかったが、「あなたは家があるからダメ」と言われた。被災判定は大規模半壊。被災者生活再建支援金や市の補助金などを充て、300万円で1階の居室部分だけは直した。金が尽き、ほかは手が回らなかった。

ここから続き

 生活は苦しい。年金は2カ月…

この記事は有料記事です。残り1276文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら