関電へ金品、90年代にも元助役から 元役員が証言

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西尾邦明
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 関西電力の役員らによる金品受領問題で、新たに元役員の一人が1990年代に金品を受け取っていたことがわかった。朝日新聞の取材に明らかにした。関電の調査では2006~17年に役員ら20人が計約3億2千万円分の金品を受け取っていたことがわかっているが、20年以上前から続いていた可能性が強まった。

 元役員は原発部門の要職を務めた男性。福井県内で勤務していた90年代、高浜原発がある同県高浜町の森山栄治元助役(故人)から金品を受け取った。就任祝いとして渡された紙袋の中の菓子の下に、高額な金品が入っていた。受け取ったのはその1回で、しばらくして返したが、森山氏から「わしの好意を何だと思っているんだ」と激高されたという。男性は「誰にも相談していない。原子力事業の運営に支障をきたしてはいけないと思い、大変な思いで返した」と話した。

 関電が昨秋まとめた社内調査…

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