「ぷよぷよ」で熱戦 eスポーツ、国体初登場で試行錯誤

有料記事ゲームの未来

佐々木凌
【動画】プロのゲーマーが腕前を競う「eスポーツ」。トップ選手の育成環境を探った=村上和光撮影
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 日本一を決める舞台は、高校野球なら甲子園。「ぷよぷよ」なら国体で――。そんな将来が来るかもしれない。茨城県で開催中の国民体育大会で、全国47都道府県の代表が対戦型ゲームで競う「eスポーツ選手権」が初めて行われた。約600人が頂点をめざしてコントローラーを操った。

 6日、つくば市のつくば国際会議場は沸いた。大型スクリーンに映し出された画面に、赤色や黄色のスライム状の「ぷよ」がどんどん積み上がっていく。「L字形に高く積む『宇宙』という組み方ですね」。会場に実況が響いた。

 茨城代表(一般の部)の一人、今井孝徳さん(27)は広島代表と対戦。モニターを見つめ続け、一瞬の迷いもなく、ぷよを積み上げる。同じ色を4個つなげると消え、一度に多く消すと相手を妨害できるパズルゲームだ。勝利を決めると「ふーっ」と息を吐いて表情を和らげた。

 茨城県つくばみらい市の会社で電子機器の設計開発をしている今井さんがぷよぷよを始めたのは、4歳のころ。中学では卓球部だったが、運動は苦手。高校では部活に入らず、放課後は自宅に帰り、ネットでぷよぷよ漬けの毎日を送った。

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 「相手の出方を見ながら素早…

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