「まるで防空壕」 京都の地下避難所案、住民反対で撤回

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阪田隼人
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 京都市下京区の小学校跡地で進められているホテルの建設計画に絡み、近くの公園の地下に避難所をつくる案が持ち上がった。しかし、住民の反発を受けて、案は半年余りで撤回に追い込まれた。学校跡地の契約候補事業者はホテルの規模を縮小し、地上に避難所をつくる方針に修正した。

 ホテル建設が予定されているのは、児童数の減少で9年前に閉校した旧植柳(しょくりゅう)小学校。京都駅から歩いて約10分、西本願寺東本願寺に挟まれた住宅地にある。

 民間事業による学校の跡地利用を進める市は、「公募型プロポーザル」方式に基づき、複数の事業者から提案を受けた。今年2月、有識者や市民計6人でつくる選定委員会が、タイの高級ホテル誘致を掲げた安田不動産(本社・東京)を契約候補事業者に選んだ。

 当初案は、校舎と体育館を取り壊して160室のホテルを建て、2022年度に開業する内容。旧小学校は閉校後も避難所に指定されており、代わりの施設が必要だ。安田不動産は道路を挟んだ向かいの公園の地下10メートルに体育館(450平方メートル、225人収容)を整備し、ホテルと併せて避難所にする案を示した。

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 3月以降、協議の場で住民側…

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