外食で広がる食べ残しの「持ち帰り」 ただし自己責任で

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 まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らすため、削減推進法が10月に施行されました。取り組みの一つとして、外食時に余った料理を持ち帰ることができる飲食店が増えています。ただ、法律上、明確なルールはなく、国も「持ち帰りは自己責任で」と呼びかけています。消費者は何に気をつければよいのでしょうか。

 全国に366店あるファミリーレストラン「デニーズ」では、今年4月から食べ残した料理を持ち帰ることができるようになった。運営するセブン&アイ・フードシステムズによると、それまでは衛生上の懸念から持ち帰りは原則断っていたが、食品ロス削減のため、社内ルールを整えたという。

 持ち帰りについて客から申し出があった場合、①「お持ち帰りは、お客様の責任においてお願い申し上げます」などと書かれた説明文を渡し、確認してもらう②持ち帰り用の容器、手提げ用ポリ袋、保冷剤を店側で用意する③容器への詰め替えは客が自ら行う、という手順を踏んでいる。店側から一律に持ち帰りを禁じている食材はなく、何を詰めるかは客の判断になるという。

 同社は、ライスの小盛りに対応するなどそもそも食べ残しを減らすようにし、持ち帰りを積極的に推奨しているわけではないとするが、同社が運営するデニーズ以外の喫茶店などでも4月から同様に持ち帰りをできるようにした。同社広報は「少しでも食品ロスの削減になれば」と話す。

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 居酒屋などを運営するワタミ…

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