高橋真理子
ブラックホールが衝突した際などの重力波を観測する東京大宇宙線研究所の大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」(岐阜県飛驒市)が完成し、4日に現地で記念式典が催された。米国と欧州に続く4カ所目の重力波望遠鏡となり、重力波を発生させた天体が宇宙のどこにあったのかの特定が大きく進むと期待される。観測は年内に始まる予定だ。
神岡鉱山の地下の中央実験室でこの日、記念式典があった。宇宙線研の梶田隆章所長が、2010年の整備開始から9年をかけて完成したことを報告し、「国際観測網のアジアの拠点として、役割を担っていく」と語った。
重力波は、アインシュタインが…