酒を飲むことが習慣になり、自分では飲み方をコントロールできなくなるアルコール依存症。酒を断つのが理想だが、いきなりは難しい。そんな中、酒量を減らす「減酒」から始める治療法が広がりつつある。3月には国内で初めて減酒を助ける薬も登場した。
埼玉県の会社員男性(56)は昨年9月、同僚と酒を飲みに行った。帰宅後もう少し飲みたくなり、焼酎を何杯も飲んだ。翌朝、目が覚めると気持ちが悪くて会社を休んだ。だが、再び酒に手が伸びた。飲んでは寝てをくり返し、3日間会社を休んだ。
翌日、外出中に汗がとまらなくなり、「自分はダメ人間だ」と思った。アルコール依存症だと思い、「さくらの木クリニック秋葉原」(東京都千代田区)を受診し、倉持穣院長からアルコール依存症との診断を受けた。
アルコール依存症は大量に酒を飲むのがくせになり脳の機能が変わり、飲み方がコントロールできなくなる病気だ。徐々に進行し、記憶障害が起きることもある。発汗や不安も症状の一つ。男性は断酒を勧められたが、いきなりやめるのは難しく、摂取量や頻度を記録して減らすことから始めた。
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そんな中、今年3月に酒量を…
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