左派で政策オタクのウォーレン氏 隣で記者に見せた素顔

有料記事トランプ氏と戦う民主候補は

ワシントン=青山直篤
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 エリザベス・ウォーレン上院議員(70)は地道に政策を訴えながら、じわりと支持率を上げてきた。「急進左派」と呼ばれることが多いが、米国初の女性大統領を狙ううえでカギとなるのは、幅広い有権者に浸透できるかだ。

 9月16日、ニューヨークのワシントン・スクエア公園。集まった大群衆を前に、ウォーレン氏は自信を深めているように見えた。

 「ドナルド・トランプは汚職が肉体のかたちをとった存在。米国民を分断してきた。みんながお互いに争うばかりで忙しければ、トランプとその取り巻きが米国の富を盗み取っても、誰も気づかないからです」

 陣営によると、この日は約2万人が集まった。訪れたルカ・ムルガンさん(27)は、「ワシントンの腐敗が問題の根源にある、という主張には心を動かされた」と語った。ウォーレン氏はトランプ米大統領が「急進的社会主義者」と攻撃する「左派」の代表格。しかし、ムルガンさんは「レッテル貼りだ。資本主義を持続可能にするには適切な規制が必要と言っているだけだ」と話す。

 トランプ氏はこの日、記者団に「2万人も集めていないし、マンハッタンなら誰だってそれくらい集められる」と話し、強く反応した。当てつけとも言える内容だが、右肩上がりで支持を伸ばしてきたウォーレン氏に対する危機感の裏返し、とも映る。

 記者が3月、米中西部のアイオワ州で最初にウォーレン氏の集会を取材した際も、これだけ支持率を伸ばすとは思っていなかった。

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