島根)原子力災害避難計画 課題は山積

有料記事

浪間新太
[PR]

 島根原発松江市)の重大事故を想定し、国と県が合同で行う原子力防災訓練が8~10日にある。スムーズな避難に向けた課題の洗い出しを行うが、県庁所在地に唯一ある原発の30キロ圏内に住む人は島根、鳥取両県で約46万人に上る。原発からの距離に応じた段階的避難の実効性や、災害弱者への支援体制の強化など課題は山積している。(浪間新太)

混乱対策 実効性に疑問 段階的避難

 「(避難計画を)『完璧』と思ったらいけない。それが安全神話につながると学んだのが福島の教訓だ」。訓練を前に原子力災害時に使われる県原子力防災センター(松江市)などを視察した小泉進次郎原子力防災担当大臣は10月27日、報道陣にそう語り、実効性のある避難計画の大切さを訴えた。

ここから続き

 県によると、原発から30キ…

この記事は有料記事です。残り2625文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら