ブラックホール、大学入試に出題 麻布中高の教諭が解説

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麻布中学・高校教諭 林隆之さん(寄稿) 勝田敏彦
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 国立天文台などの国際研究チームがブラックホールの撮影に世界で初めて成功し、今年4月に発表した。ドーナツのような画像を覚えている人も多いだろう。そもそもブラックホールとは何か。発表前の3月に東北大学の入試に出題された地学の問題を題材に、麻布中学・高校(東京都港区)教諭で国立天文台水沢VLBI観測所特別客員研究員の林隆之さんに解説してもらった。

問題 東北大学2019年度 後期理科(地学)一部抜粋

 次の文章を読んで[   ]に適語を記入せよ。

 銀河系中心部は[ ア ]座の方向にある。最近の観測結果から、銀河系の中心には太陽よりはるかに大きな質量を持つ巨大ブラックホールA*があると考えられている。A*の周りを公転運動する星S2の運動は、太陽の周りを運動する惑星の運動と同様に、A*を一つの焦点とするだ円軌道を描く。見かけの軌道から実際の軌道を導くには、[ イ ]観測により星S2の[ ウ ]による吸収線が現れる波長を測定して、星の観測者に対する視線方向の運動の情報を引き出す必要がある。

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■解答…

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