群馬)八ツ場ダム建設で立ち退いた小学校 21年廃校に

有料記事

丹野宗丈
[PR]

 八ツ場(やんば)ダム群馬県長野原町)建設で水没地から高台に移転した小学校が、児童数の減少に伴い、ダム完成予定から1年後の2021年3月で廃校となる見通しになった。移転新築にはダムの恩恵を受ける下流都県の負担金など計約12億円が投じられたが、ダム建設に伴い人口が流出。子どもも急減し、今春の入学者はゼロだった。

 廃校となるのは町立第一小(児童数17人)。21年4月に、西に5キロほど離れた町立中央小(79人)に統合される。小中学校の存続や統廃合について議論してきた町の検討委員会が、10月30日に方針を決めた。今年中にも町の審議会に諮り、正式に決定する。第一小の廃校後の活用方法については今後検討するという。

 町誌などによると、第一小は1909(明治42)年に長野原尋常高等小学校第一分教場として開校。54(昭和29)年に町立第一小学校として改名、独立。県内最古とされる木造校舎だったが、ダムの水没予定地にあったため、2002年に新校舎に移転した。

 移転新築には、国の補償金か…

この記事は有料記事です。残り622文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら