事故を言い訳にせず 田中刑事が3年ぶりGP表彰台

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大西史恭
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 フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダに出場した男子の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は、大会前に乗ったタクシーで追突事故に遭った。田中によると、「結構な衝撃。エアバッグが全部出たので。あんな事故は人生で初めて」という。そんなアクシデントを乗り越え、田中はGPシリーズでは3年ぶりとなる2回目の表彰台に上がった。

 記者は交通事故があった翌日、宿舎のロビーで田中に会った。午前の非公式練習を切り上げてきたところで、午後の非公式練習をするかを聞いただけで、その場を去った。「多分、午後もやります」という返答だったが、まさか交通事故に遭っていたとは……。全く気づかなかった。

 公式練習があった、スケートカナダ開幕の前日。日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長から事故の説明があった。午前の公式練習後に、田中も取材に応じ、「大きなけがはないので、考えすぎないようにやろうかなと思っています」と語った。

 そんな中、迎えたショートプログラム(SP)では4回転サルコーが3回転になり、3回転―3回転を予定していた連続ジャンプは後ろが2回転になった。演技直後は少し首を横に振り、うつむき加減。納得できるパフォーマンスではなかった。

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 演技後の取材エリアで、事故…

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