山梨)山交百貨店、65年の歴史に幕

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平畑玄洋 市川由佳子
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 JR甲府駅南口の山交(やまこう)百貨店が30日、閉店した。開業から65年、駅前に場所を移してから半世紀余り。南口の「顔」として長年親しまれてきた。シャッターが下りるまで買い物客らが訪れ、閉店を惜しんだ。

 午後7時過ぎ、社員らが整列して入り口の前に立ち、竹田健二店長が「これまで山交百貨店を支援していただいたお客様、お取引先の皆様に心から感謝を申し上げ、閉店のごあいさつといたします。本当にありがとうございました」とお礼の言葉を述べ、全員が頭を下げた。見守った市民からは拍手が起こり、「山交、ありがとう」の言葉も掛けられた。シャッターが下りた後も携帯電話で写真を撮るなどして名残を惜しんでいた。

 1954年、「甲府松菱」として甲府市中央1丁目で開業。65年に商号を「山交」と改め、甲府駅前に移転した。89年には地上5階地下4階建ての新店舗がオープン。その後、郊外の大型店やインターネット通販の普及で苦戦を強いられた。2007年、会社分割で経営の立て直しを図り、社名を「山交百貨店」に変えた。だが、17年には核テナントが撤退し、売り上げの減少が続いていた。(平畑玄洋)

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