「1秒でも早く助けたい」 山梨・行方不明の女児両親

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 山梨県道志村の椿荘(つばきそう)オートキャンプ場で21日から行方不明になっている千葉県成田市の小学1年、小倉美咲(おぐらみさき)さん(7)について、両親が30日、取材に応じた。母親のとも子さん(36)が文章を読み上げて心境を語った。全文は次の通り。

     ◇

 私どもの娘、美咲のためにたくさんの方々にご迷惑、ご心配をおかけしまして本当にすみません。

 私があの時ちゃんと一緒について行ってあげていたらと、悔やんでも悔やんでも悔やんでも、悔やみきれないほど後悔しています。

 おやつを食べてお友達を追いかけたあと行方がわからなくなり、迷子になってしまったのだと思い、一緒に来ていた友人たちと手分けして必死に捜しました。

 日没が近づいてきたため警察に捜索願を出しました。その後も数時間以上みんなで捜し続けましたが、残念ながら発見できませんでした。

 夜中、娘と同じ気持ちで過ごしたいと思い、同じ服装でずっと外にいましたが、暗くて寒くて不安で、すごく怖いだろうなと思うと涙が止まりませんでした。そんな思いをさせてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 最初は、迷子になってすぐに大勢で捜し始めているので事件性は薄いだろうという警察の判断に従い、顔写真は非公開で捜索を続けることにしました。

 美咲のために、地元の消防団、消防、警察、自衛隊、ボランティア、村の方々、こんなにたくさんの方々にご協力いただきまして本当にありがたく心から感謝しております。

 これだけ大勢の方に長時間にわたり捜索していただいたにもかかわらず、いまだに発見できないため、警察の方と何度も相談した上で、事件に巻き込まれた可能性も考え、写真の公開に切り替えました。

 メールやLINEなどで、私の(経営している)お店のお客さまや友達からたくさんの心配や応援のメッセージをいただきましたが、娘を1秒でも早く助けてあげたくて、一緒に来た友人たちとともに山中や沢、民家の周りなど思い当たるところは全て自分で歩いて回りました。夜明けとともに捜し始め、休む時間も考えず日没まで歩いて捜し続けていました。

 暗い森の中で夜を迎えさせたくない一心で歩き続けていたため、一人ひとりにお返事を返すことができず、お客様や友達が見てくれているお店のインスタグラム、ブログなどでまとめてお返事をさせていただきました。

 心配して下さっている人、応援して下さっている方々への感謝の気持ちを伝えるために投稿しましたが、この行動で不快な思いをさせてしまっている方がいたら謝罪させていただきます。

 本当にたくさんの方々にご心配、ご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

 美咲のことを信じ、1秒でも早く無事に見つかってくれることを祈って、これからも全力で捜し続けたいと思います。

 改めて、キャンプ当日のいきさつは後日、情報提供のためお知らせしたいと思っています。

 美咲に関わるどんなささいなことでも構いませんので、みなさまから情報をいただけましたらありがたいです。みなさまのご協力に心より感謝しております。みなさまにも美咲の無事を祈っていただけるとありがたいです。

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■写真公開 「少しでも情報を…

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