関西電力の役員ら20人による計約3億2千万円分の金品受領問題で、役員らが受け取った金品には現金や商品券などのほか、金(ゴールド)などの高額品が含まれていたことが分かった。こうした高額品の受領は、同社の社内ルールにも違反する可能性がある。
関電関係者によると、20人が受け取ったのは商品券や現金が中心だった。一方、ゴールドや数十万円相当のスーツの仕立券などもその中に含まれていた。
金品を渡していたのは、高浜原発がある福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)。関電の原発工事の受注企業で顧問を務め、福井県美浜町にある原子力事業本部の幹部らとホテルなどで会うことが多かった。名目は役員への就任祝いなどだった。
高額な金品に当惑した幹部らが返そうとすると、森山氏から「俺の顔をつぶす気か」などと怒られ、それぞれ自宅などで保管することが多かった。返却しても、次の機会に同じようなものを二つ持ってくるケースもあったという。
関電は2011年の東日本大震…