「私はきっと相撲取りになれた」シラク氏、来日は数十回

有料記事

 親日家として知られたフランスのジャック・シラク元大統領が26日、死去した。

 シラク氏は歌舞伎への関心が高かったといい、約30年前に歌舞伎十八番「鳴神」ゆかりの地、京都市北区の志明(しみょう)院を訪れていた。当時、案内をした田中真澄住職(79)は「『山寺の和尚さん』にも温和で気さくに接してくれた。楽しいひとときだった」と振り返る。

 通訳を交えて、パリと京都での景観問題などについて意見を交わしたという。陰陽師の世界についても説明をすると「知っている」との返答があった。「いろんなことをご存じな方だった。こちらが恥ずかしくなるくらい」。訪問後、田中住職が送った手紙には直筆サイン入りの返信が届いた。今も宝物だ。

 現在もフランス人が寺院を訪れると、シラク氏が訪れた時の思い出話をしている。「ここにも、もう一度訪れたいと思ってくれたかも知れない。元気だったら、また日本に来られたかもしれないのに……」と残念がった。

 1996年にシラク元大統領…

この記事は有料記事です。残り858文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら