分身ロボット使い入院中に部活に参加 大分で実証実験

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小林圭
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 ANAホールディングスと大分大医学部付属病院が先月、アバター(分身)ロボットを使い、長期入院者が遠隔地から学校の部活動に参加する実証実験を同病院で実施した。生徒の復学支援や入院中の生活の質(QOL)の向上を目指す。

 アバターは高さ1・34メートルで、上部に遠隔からパソコンで操作している人を映し出す「顔」となる画面がある。パソコンの矢印キーで前後左右に操作すると、パソコン画面にはアバターのカメラがとらえた映像が映し出され、マイクに話しかけるとアバターのスピーカーから音声が流れる。アバターにも集音機が搭載され、周囲にいる人や物の音声をパソコンで聴くことができる。

 今回の実験には、病気で入院中の大分県立高校2年の男子生徒(17)が参加した。病院内からパソコンを操作し、学校に置いたアバターを介し、生物が好きで入部した科学部の部員たちと交流。入院して参加できなかった文化祭で部員たちが発表した内容について、アバターを通じて詳しく聞くなどしていた。

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 男子生徒は「入院していてず…

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