ライダー集う伊勢の寺カフェ、大人気 悩み相談から誕生

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千葉卓朗
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 伊勢神宮が鎮座する三重県の伊勢・志摩地域は、バイクのツーリングスポットとしても知られ、ライダーたちが腹を満たす飲食店が点在する。この地に昨年、1軒のライダーズカフェがオープンした。場所は、お寺の敷地内だ。

 1934年製の英国のバイク「アリエル・レッドハンター」が納まる展示スペースの上には、不動明王掛け軸と黄金の多宝塔の模型。三重県伊勢市の「ライダーズカフェ 寺住(てらす) 明王寺(みょうおうじ)」は、山平善清さん(47)が住職を務める明王寺の敷地内にある。不動明王は、明王寺の本尊。カウンター数席と机が一つ、数人で囲めるテラス席と個室。カフェで食事するかたわら道中安全祈願(3千円)も可能な、お寺のカフェだ。

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 昨年12月のオープン以来、ライダーだけでなく、地元の若者や、伊勢参りの観光客ら、休日には多い日で20組ほどが訪れる。

 「初対面でも会話が自然と弾むライダーたちのように、人と人が自然につながり合う場所を作りたかった」と山平さんは話す。

 山平さんは15歳の時から高野山の寺で修行を積み僧侶になった。その後、別の寺に勤務しながら、訪れる人の相談にのるようになった。会社の人間関係や家族関係のもつれ、恋愛や商売の悩み、病気の苦しみ。たくさんの相談をうけるうちに、こう確信するようになった。

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 「亡くなった先祖は大事。で…

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