血圧は脚でも測定を 腕だけでは分からない異常とは

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杉浦奈実
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 血圧を腕だけでなく、脚でも同時に測る検査が、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中など、大きな病気をチェックする方法として注目されている。「ABI(足関節上腕血圧比)検査」と呼ばれ、病院で診断に使われている方法だ。

 関西医科大学の駒井宏好教授(血管外科)によると、血圧は正常であれば、重力の影響で腕より脚の方が高い。逆に、腕の血圧に対して脚の血圧が1割以上低いときは注意が必要だ。脚の動脈硬化で血管のどこかが狭くなって、その先に血液が届きにくくなっている可能性があるという。

 ABI検査では患者は横になり、両腕の上腕と両足首で血圧を測る。5分ほどで終わり、体への負担が少ない。多くの総合病院で診断に使われているほか、脚のケアに関わる看護師や技師などが参加する研究会でも、測定講習が開かれている。

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 脚の動脈硬化は、それ自体も…

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