人工雪の次の案は? 五輪の暑さ対策、知恵出しに密着

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斉藤佑介
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 レシート裏に熱中症対策、涼しい場所を示したグーグルマップ、「Uber Eats」が宅配する水や氷……。来年の東京五輪パラリンピックの酷暑を知恵で乗り切ろうと、学生や起業家が知恵を出し合う「アイデアソン」が25日、東京都内で開かれた。大会組織委員会の主催で、約60人が寄せた「暑さ対策」は本番で採用される可能性もある。

 「ボランティアが『火の用心』のかけ声のように『暑いっすよ~』と叫んで回る、というのは?」

 25日午後7時。仕事終わりの会社員や大学生らが集まった。七つのグループに分かれ、アイデアを書き出していく。アイデアとマラソンを組み合わせた造語の「アイデアソン」。決められた時間で知恵を出し合い、課題解決を考える場だ。

 この日は30分、計2回のセッションがあり、若手起業家らパネリスト6人がテーマを設定。暑さ対策の一環として「症状を訴えられない高齢者や障害者、外国人への対策」「情報伝達のあり方」などを議論していった。

 救命アプリを開発したコエイド代表玄正(げんしょう)慎さん(38)は「傍観者効果を乗り越える方法」の知恵を求めた。五輪会場は多くの人が集まるが、「実際に人が倒れると、誰かが助けるだろうと思って、誰も助けない『傍観者効果』が起こりかねない。迅速な共助をどう実現するか」と問いを投げた。

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 模造紙に埋まるアイデア。「…

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