化学賞はリチウムイオン電池などが有力 ノーベル賞展望

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杉本崇
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 今年のノーベル化学賞は9日に受賞者が決まる。日本の自然科学系3賞の受賞者はこれまでに23人。今年も日本の研究者が受賞するのか、有力視される分野を紹介する。

 化学賞は近年、たんぱく質や遺伝子などバイオ系の受賞が増えているが、人類の生活を変えた発明も大きなテーマ。なかでもスマートフォンやノートPC、デジタルカメラなどに欠かせないリチウムイオン電池が大きな注目を浴びている。

 リチウムイオン電池はもともと、米テキサス大オースティン校のジョン・グッドイナフ教授が基礎研究を進め、複数の日本人の研究開発により商品化した。旭化成吉野彰・名誉フェローは実用化に必要な技術を開発し、国際的な賞を相次いで受けている。グッドイナフ教授のもとで研究に携わった東芝の水島公一エグゼクティブフェローや、世界で初めて商品化させた西美緒(よしお)・ソニー元上席常務の評価も高い。

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 受賞者の多くが後にノーベル…

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