屋根にシート、頼みはボランティア 危険でも人手足りず

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江戸川夏樹 小木雄太 関口佳代子
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 台風15号が直撃した千葉県で、壊れた屋根にシートを張る作業のボランティアへの依頼が相次いでいる。ただ、危険が伴う作業だけに関係者は頭を悩ませている。

 2千棟以上の被害があった千葉県鋸南町。瓦が飛び散った団体職員生貝(いけがい)和三さん(59)の2階建て住宅では25日、ボランティアが7人がかりで屋根にブルーシートを張っていた。声をかけあいながら、土囊(どのう)を一つずつ運び上げ、シートを固定していく。

 広島県を拠点に活動するボランティア団体の代表で、とび職の経験がある小玉幸浩さん(52)は「シートを2枚、3枚と重ねたので、半年ほどは持つんじゃないかな」と話す。

 千葉県社会福祉協議会によると、住民からのボランティア依頼の8~9割は、壊れた屋根や外壁をシートで覆う作業だ。県外からも専門技術のあるボランティアを受け付けているものの、川上浩嗣事務局長(57)は「圧倒的に人手が不足している」と明かす。

 高所で行う屋根の補修作業では、君津市の男性(当時61)やいすみ市の男性(同94)が転落して死亡するなど事故が相次いでいる。

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 ボランティアに参加する際に…

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