高校で2度目の逮捕、塀のない少年院へ 退寮日に誓った

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大野択生
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 北アルプスのふもとに、塀のない少年院がある。長野県安曇野市の「有明高原寮」。罪を犯して家庭裁判所から処分を受けた少年たちが、自分を見つめ直し、社会に戻るための準備をする。24日に仮退院した少年が、この寮での5カ月間を振り返った。

 ここに来たのは今年4月。刑務所のような場所に行くんだと思っていたけど、建物は林間学校で使う施設のようで、雪をかぶった北アルプスの山々が輝いて見えた。警察署の留置場や少年鑑別所ではそんな景色、見たことなかった。

 山に登って汗を流したり、介護施設に2週間通って高齢者を手助けしたり。塀のないこの寮では、外の世界と関わることがとにかく多い。寮がある地域の人たちと盆踊りや運動会を楽しんだ。少年院の子だからといって、偏見を持たずに接してくれるのがうれしかった。逃げようなんて思いつきもしなかった。

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 関東の地方都市で育った。中…

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