介護保険は無駄と信じた私 要介護の今、実名で伝えたい

有料記事老後レス時代

編集委員・浜田陽太郎
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 80歳まで働き、1千万円ためれば老後は何とかなるんじゃないか――。そんな老後を思い描いていた小西雅昭さん(71)。ライフプランが崩れたのは突然だった。

 警備員として働いていた。2017年10月30日午前8時、横浜市内の工事現場で朝礼の最中、「○×警備の小西です」と名乗ろうとしたがろれつが回らない。周りの人から「フラフラしているぞ」といわれ座り込んだ。立ち上がろうとして倒れ、そのまま病院に救急搬送された。

 くも膜下出血だった。1カ月後、リハビリ病院に転院し、ほぼ5カ月後の3月30日に退院した。左半身にまひが残り、歩くことも不自由になった。当然、警備員として働くこともできない。

 大誤算だった。一方で、まったく頼る気のなかった公的な社会保障によって、小西さんの生活は支えられることになった。

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■「社会保険料はムダ金」…

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