【動画】#ニュース4U  突然「パシャリ」 子どもの無断撮影、相次ぐ=長谷川健撮影

 街中で子どもが知らない大人から写真を撮られるケースが多発している。「あの写真、何に使われるんだろう」。身近な困りごとや疑問を取材する「#ニュース4U」の記者が、撮影され、不安を感じているという当事者に話を聞いた。

男性が女児にスマホ、母親「気持ち悪い」

 「このへんで、知らない男の人にスマホを向けられました」

 大阪市内の公園。母親の手を握りながら、小学3年の女児(9)が話してくれた。

 今年の春、友だちと2人で桜の花びらを集めて遊んでいる時、「カシャ」という音がした。知らない男性が自分たちにスマートフォンを向けていた。「誰かのお父さんかな、桜を撮ってたのかなと思っていた」。男性は2人にお礼を言い、そのままどこかに行った。

 後日、母親に「前にここで知らない人に写真を撮られた」と話すと、母親は「気持ち悪いね」と顔をしかめた。女児はとても悪いことをした気がして、泣きそうになったという。「公園で遊んでいると、今も思い出して怖くなる時がある」

 母親は「大好きな公園で子どもの心に傷をつくってしまった。うちの子の写真をどうするのか。コレクションにされていても、どこかに投稿されていても気持ち悪い」と憤る。

 大阪府警によると、子どもが見知らぬ大人から携帯電話やカメラで撮られたり、撮られそうになったりしたとして通報を受けたケースは、10月だけで少なくとも38件に上る。NPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」の宮田美恵子理事長は「カメラ付き携帯電話の普及や保護者の意識の高まりもあり、まちなかでの無断撮影を不審者事案として通報するケースは近年増加傾向にある」とみる。

知らぬ間にフォトコン入賞作に私が

 子どものころ、知らない間に撮…

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