児童の遊び場を駐車場に 反発受け相模原市が計画撤回へ

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石平道典
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 相模原市立清新小学校(同市中央区)内の児童の遊び場「冒険の森」に、駐車場整備を検討してきた市が、工事を中止して計画を白紙に戻す方針を決めたことが、関係者への取材でわかった。保護者や地元住民らが反発し、工事を中止するよう求める要望書や署名を市に提出していた。駐車場整備の予算は議会で可決されており、市が自ら白紙に戻すのは行政手続き上、極めて異例の事態だ。

 冒険の森は校庭の一角にあり、児童たちの遊び場として親しまれている。敷地面積は約5430平方メートル。224本の木が植えられていて、コンクリート製の滑り台などの遊具もある。

 市の案は、同校に隣接する清新公民館の改修に伴い駐車スペースを確保するため、冒険の森のうち約265平方メートルに5台分の駐車場を整備するというもの。

 市は当初、約440平方メートルに10台分の駐車場を整備する計画で、昨年8月にも工事を始める予定だった。駐車場整備と合わせた改修事業費約4億3千万円を盛り込んだ予算案は、昨年の3月定例市議会で可決されている。

 これに対し、「子どもの遊び…

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