台風で被災のダイビングショップが奮闘 常連客との絆で

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川上眞
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 台風15号千葉県館山市のダイビングショップも大きな被害を受けた。常連客が直後から駆けつけて復旧を手伝った店。寄せられた支援物資を近隣住民に配った店。それぞれが前を向き、奮闘している。

 館山の海は、東京湾アクアラインを使えば東京から約1時間半。素潜り競技の第一人者で仏映画「グラン・ブルー」主人公のモデルになったフランス人ジャック・マイヨール(1927~2001)が愛したことでも知られる。

 マイヨールと生前親交があった成田均さん(72)が経営するダイビングショップ「シークロップ」(同市坂田)は、事務所と倉庫の外壁などが飛ばされた。東京の友人が数日後に自家発電機を持って駆けつけ、客がカップ麺や飲料水、ブルーシートなどの物資を次々に送ってくれた。

 店入り口に「困っていることありませんか?」とボードを掲げて、寄せられた物資を希望者に無料で配ったり、高所作業ができる客が近所の高齢者宅にブルーシートをかけてあげたりする活動もしている。店を運営する娘の早弥さん(36)は「周辺は高齢者が多いので、まずご近所が復旧しないと」。店は24日に再開予定だ。

 「西川名オーシャンパーク」は11日に営業を始めた。機材倉庫のドアが飛んで棟続きの事務所などが水浸しになったが、ほかは無事。14日からの3連休は数十人、この3連休も計60人以上の予約が入っている。石川文明社長(75)は「ためらっていたお客さんも来て潜ってみて、大変喜んでくれている」。

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