トランプ氏、ウクライナに圧力?前副大統領の調査要求か

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ワシントン=土佐茂生
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 トランプ米大統領が7月、ウクライナゼレンスキー大統領と電話で話した際、バイデン前米副大統領の息子に関する疑惑を調査するよう、複数回にわたって要求していた疑いがあると、複数の米メディアが20日、報じた。来年の大統領選で激突するかもしれないライバルに打撃を与えるため、外国政府に依頼を重ねた可能性があるとして、民主党は反発を強めている。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、トランプ氏はゼレンスキー氏に対し、トランプ氏の顧問弁護士を務めるジュリアーニ元ニューヨーク市長と協力して、バイデン氏の息子とウクライナのガス会社との関係を調べるよう、約8回も迫ったという。

 バイデン氏は副大統領だった2016年当時、西側諸国や国際機関が進めていたウクライナの腐敗一掃に関連し、同国の国営ガス会社を捜査していた当時の検事総長を解任させようとした。当時、バイデン氏の息子は同社の役員を務めていた。

 これをめぐり、ジュリアーニ氏は、バイデン氏が息子を守ろうとするためだったと主張している。ただ、ウクライナ政府の関係者は「バイデン氏や息子による違法行為の証拠はない」と話しているという。

 一方、ワシントン・ポストは、トランプ氏が外国首脳との電話による対話で、不適切な「約束」をした疑いがあり、それを懸念する政府当局者が情報部門の監察官内部告発をしたと報じた。関係者の話として、トランプ氏とゼレンスキー氏の電話会談が告発の中心にあると伝えている。内部告発は本来、議会に提出されることになっているが、マグワイア国家情報長官代行は提出を拒んでいるという。

 トランプ政権は9月に入って…

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