賞味期限切れ、捨てない工夫は 食品ロス半減へ挑戦

有料記事食品ロス減らそう

土居新平 野村杏実
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 まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らす動きが広がりつつある。24日には削減推進法の10月施行が決まった。ロスの大幅な削減に向け、これまでより踏み込んだ取り組みも始まっている。

 「食べられるのに捨てたくない! 期限切れ超目玉!」。埼玉県川口市のスーパー、マルヤスは、そんな広告を売り場に掲げる。賞味期限が迫ったり切れたりする菓子や加工食品などを仕入れ、平均5割引きで扱う。おかゆのレトルトパック280グラム入りは税抜き19円だ。

 菓子などを買った近所の祖父江亨さん(65)は「まず食べてみる。おいしかったらまた来たい」という。

 農林水産省などのホームページによると、菓子や加工食品に設けられる賞味期限は「おいしく食べられる」期限だ。切れたものを販売しても食品衛生法にただちには触れない。

 弁当など傷みやすい品に設けられる消費期限の「過ぎたら食べない方がいい」という趣旨とは違う。

 マルヤスでは安全性を試食で確認し、賞味期限が切れてからは原則2カ月以内をめどに扱う。運営する松井隆さん(53)は「今の賞味期限は150%の安全を求めているが、100%でいいと考えている」。昨年5月の開店以来、客からの苦情はほとんどないという。

 まだ食べられる在庫と消費者を、ネット上でつなぐ取り組みも進む。

 コンビニチェーンのポプラ(…

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