サウジ石油施設攻撃で声明 イエメンの「フーシ」とは?

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聞き手・植松佳香
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 世界中が石油供給不足を心配したサウジアラビアの石油施設への攻撃。アメリカなどはイランの関与を指摘していますが、犯行声明を出しているのはサウジの南に位置するイエメンの反政府武装組織「フーシ」です。耳慣れない組織ですが、いったい何者? イエメンに詳しい日本貿易振興機構アジア経済研究所の佐藤寛さんにお話を聞くと、イランとの関係性よりも、サウジとの深い因縁が見えてきました。

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 ――フーシってどういう組織なんですか。

 イエメンには大きく分けて二つのイスラム教の宗派があります。一つはザイド派(シーア派系)で、北部の山岳地帯が拠点の部族勢力です。もう一つがシャーフィー派(スンニ派系)で、南部を拠点としています。2派は宗教対立などなく、共存していました。

 ところが1990年代、同じ…

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