幅30メートルの堀跡確認 秀吉築いた京都・初代伏見城
小林正典
豊臣秀吉が築いた初代の伏見城(指月(しげつ)城)跡(京都市伏見区)で、16世紀末の幅30メートルを超えるとみられる堀跡がみつかった。市文化財保護課が20日発表した。17世紀初めに徳川家康が創建した二条城(京都市中京区)の内堀(幅25メートル)より広く、秀吉の居城にふさわしい大規模な堀と石垣を備えた城だったことが考古学的に初めて確認された。
市文化財保護課によれば、伏見城は1592年に観月橋の北側に秀吉の隠居所として築かれ、翌年の息子秀頼の誕生を機に94年、本格的な城郭に改築された。だが、96年の慶長伏見地震で倒壊。翌年、北東の木幡山(こはたやま)に伏見城が再建され、秀吉はこの城で晩年を過ごし、98年に死去した。
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