千葉県などで大きな被害が出た台風15号の保険金支払額が数千億円に達する見通しとなり、日本損害保険協会は19日、「過去のワースト10に入るレベル」との見方を示した。金杉恭三会長(あいおいニッセイ同和損保社長)は「迅速に保険金を支払うよう取り組む」と述べた。
昨年9月には台風21号が関西を襲い、風水災として過去最大の約1・1兆円の保険金支払いが生じた。首都圏と関西圏が立て続けに大きな被害を受けている。
協会や損保各社の発表によると、会員企業などの事故受け付けは13日までに18万4千件。保険金額は損保ジャパン日本興亜が1100億円、三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損保を傘下に置くMS&ADインシュアランスグループが全体で1千億円規模になる。停電の影響で事故の受け付けは滞っており、今後も増える可能性がある。
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