「嫌われても構わぬ」エディの哲学 (中西哲生コラム)
ラグビーW杯の開幕を前に、前回大会で日本代表を率い、今回は優勝候補のイングランドを率いるエディ・ジョーンズヘッドコーチ(HC)と対談する機会がありました。その中でとても印象に残ったのが、「嫌われても構わない」という彼のリーダーシップへの考え方でした。
どういうことでしょうか。会社のリーダーも、チームの監督も、嫌われたくはないでしょう。実は、彼のその言葉には、「ただし、選手から敬意は払われないといけない」というエクスキューズがつきます。
彼は常日頃から細かく、選手個人を分析しています。また「チームの中に10%の優れたグループ、80%のノーマルなグループ、10%の難しいグループがある、その中の80%のグループを引き上げれば、難しいグループの水準も上がってくる」と話をしていましたが、彼はそのグループごとに対応を変えているわけではありません。「この人にはこう」と、あくまで一人一人のパーソナリティーによって、接し方を変えるのです。つまりカテゴライズされたグループごとにパターンをつくるのではなく、グループとは関係なく全ての選手に対してオーダーメイドの対応を取っているのです。
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