「便乗値上げ」疑う保護者、幼保無償化で1万円増の園も

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栗田優美 伊藤舞虹
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 今月から始まった幼児教育・保育の無償化に合わせ、一部の幼稚園や保育園が利用料や授業料を上げています。よりよい運営のためという園がある一方、十分な説明がない場合もあり、「便乗値上げだ」と疑念を抱く保護者もいます。

 名古屋市の30代の女性は9月上旬、子どもが通う私立幼稚園から「おねがい――10月からの授業料無償化について――」と題した文書を受け取った。10月以降、毎月の授業料をこれまでの「2万3700円(給食費込み)」から、「授業料2万5700円、給食費4500円」にするという内容だった。

 値上げ後の授業料2万5700円は、今回の無償化で幼稚園の園児1人当たりが無料になる上限額。トータルでは6500円の値上げ通告だったが、何に使うのか園に聞いても「使いみちを保護者に伝える義務はない」と応じてくれない。「無償化で保護者負担が大幅に減るから文句ないだろう」と言わんばかりだった。

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