米欧再緩和で進む「世界の日銀化」 本家はまた現状維持

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編集委員・原真人
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 リーマン・ショック後の危機対応として先進国各国で始まった超金融緩和。そこから脱出し、金融政策の正常化に向けて努力していた米欧の中央銀行が、ついに再緩和路線へと明確にかじを切った。

 穏やかな景気情勢下にもかかわらず緩和政策を再び打ち始めたことは、こんどの緩和局面がかなり長期化することを意味する。欧米経済は長期停滞の「ジャパニフィケーション(日本化)」に陥りつつあると指摘されるが、今度はさらに中央銀行が緩和から抜け出せない「日本銀行化」を始めたようだ。

 これに対し、日銀は18~19日に開いた金融政策決定会合で現在の超緩和政策を現状維持とする、と決めた。午後3時30分から黒田東彦総裁が記者会見で決定内容や当面の金融政策のスタンスについて説明する。「日銀化する世界」は、黒田総裁の目にどう映っているだろうか。

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 米国の中央銀行である連邦準…

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