人工呼吸器の3年生、地元の小学校へ 通学に向け一歩

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福家司
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 重い障害で人工呼吸器を使う徳島県立板野支援学校3年、細川彩姫(いるみ)さん(8)=阿波市=を地元の小学校に通わせたいという母親の願いが実現に向けて動き始めた。15日に徳島大学病院であった、障害児の普通学校への通学を考える催しをきっかけに、地元の阿波市教育委員会が受け入れを検討することになった。

 催しは筋ジストロフィー患者の内田由佳さん(徳島市)が企画。講演会で細川さんと母亜弥さん(34)、人工呼吸器を使いながら地元の学校に通う広島市の小学生の親子が話し合った。

 亜弥さんは「地元の小学校に通わせて、地域の子に彩姫のことを知ってもらいたい」と訴えた。自宅から板野支援学校までは車で45分。2年生の終わりから、県に介護タクシーの利用が認められ、親が送迎する必要はなくなった。ただ、地元の小学校は車で5分の距離にあり、「何かあれば、すぐに駆けつけられる」と話した。

 阿波市教育委員会は講演後の17日、亜弥さんらに、「地元の小学校への通学できるよう検討したい」と前向きの姿勢を示した。伊坂典恭・学校教育課長は取材に、「地元の小学校に短期間通う『交流学習』をして問題点を洗い出し、学校でのマニュアルづくりや学校で彩姫さんの医療的ケアを担当する看護師の募集などを始めたい」と話した。

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 亜弥さんは「交流学習の提案…

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