ウイニングチケットのたてがみ切られる メルカリに出品

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伊沢健司
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 馬と触れ合える北海道浦河町の観光宿泊施設「うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)」で、1993年のダービー馬ウイニングチケットのたてがみが何者かに切られる被害があった。アエルへの取材でわかった。インターネットのフリーマーケットアプリ「メルカリ」に、たてがみが出品されているとの情報があり、馬を調べて確かめたという。北海道警浦河署に被害届を出した。

 浦河町と同じ日高地方の日高町では15日、安田記念など国内外のGⅠを制した元競走馬タイキシャトルと、2010年のジャパンカップに勝利したローズキングダムのたてがみが切られる被害があり、道警がいずれも器物損壊事件として捜査している。

 道警とアエルによると、タイキシャトルの被害がわかった15日昼ごろ、アエルの常連客からメルカリでの出品について情報提供があった。16日朝に調べると、ウイニングチケットの右側のたてがみが長さ20センチ、幅10センチにわたり切り取られていた。

 フェイスブックで情報提供を呼びかけたところ、12日午前10時ごろにウイニングチケットを撮影した写真にはたてがみがあったが、14日午前10時ごろの写真ではすでに切り取られていたという。

 アエルでは、引退した馬を間近で見学したり、ニンジンをあげたりすることができる。観光客とのふれあいや、馬の健康のために午前7時~午後3時に放牧されており、牧場は一般道にも面している。ウイニングチケットのほか、スズカフェニックスやタイムパラドックスも引退後の余生を過ごしている。

 アエルは18日の見学を中止し、19日以降の対応を協議している。乗馬課の太田篤志マネジャーは「観光施設なので見学を制限するのは難しい。誰かが自分の欲求を満たすために軽はずみな行為をしたのかもしれないが、ファンのために見学を受け入れている施設全体がナーバスになっている」と憤っている。

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 メルカリは「盗難品など不正…

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