神奈川)外国人へ「やさしい日本語」で情報提供 綾瀬市
吉村成夫
外国人の住民の「言葉の壁」を解消するため、綾瀬市は、行政情報を提供する際のガイドラインを定め、職員への研修を始めた。市から通知する文書や窓口対応で、「やさしい日本語」を使うことが主眼。増え続ける外国人の生活環境を豊かにし、地域社会での活躍を後押しする狙いがある。
綾瀬市には49カ国・地域の出身者が暮らし、人口比率は4・58%(1日現在)で、県内19市で最も高い。近隣にインドシナ難民の定住促進センターがあったことや製造業者の集積が背景にあり、増加傾向が続く。
市は「多国籍の市民の活躍が市の発展に不可欠」とし、多言語での対応に努めてきた。生活情報誌を9言語で作り、窓口に音声翻訳システムを導入。しかし、住民の母国語は22あり、翻訳には限界もあった。
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