西岡臣
他薦で優れた活動をした地方公務員を表彰する「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」に8月、播磨地域から2人が選ばれた。加西市地域振興部の阿部裕彦(ひろひこ)さん(45)と福崎町地域振興課の小川知男さん(45)。2人は中学生からの幼なじみ。「地方での活動が全国的に認められ、うれしいです」と話し、11月下旬に東京で予定されている表彰式に臨む。
同アワードは横浜市のネットメディアが企画。地方公務員同士が推薦文を書き、全国から123通の応募があった。13人が受賞し、兵庫県内からは4人が選ばれた。小川さんが「自分の活動の全国的な評価を知りたい」と、阿部さんを誘って応募した。
小川さんは福崎町出身の民俗学者・柳田国男の作品に出てくる妖怪を利用した町おこしの発起人だ。5年前、同町の辻川山公園に人を呼ぶため、自らデザインしたカッパ像を池に設置。その後も妖怪の造形コンテストや妖怪の像と座れるベンチの設置などで注目を集め、2011年度に約23万人だった町の観光客は5年で40万人以上に増えた。「固定観念を打破するアイデアと実行力」(審査員)が評価された。
阿部さんは私生活での精力的な…