定価の3倍も W杯チケットの不正転売、捜査に国境の壁
稲垣千駿
開催中のラグビー・ワールドカップ(W杯)の観戦チケットをめぐり、インターネットでの不正転売が相次いでいる。こうした行為を禁じる新法ができ、来夏には東京五輪・パラリンピックも控えていることから、警視庁は取り締まりを強化しているが、「国境の壁」が立ちはだかる。
ラグビーW杯のチケットはすべて公式サイトでのみ販売され、日本戦や決勝戦などはすでに完売した。今後、用事で急に観戦できなくなった人が売りに出すケースなどは想定されるが、その場合も公式サイトを介した定価販売を除いてできない仕組みだ。
ただ、「人気の一戦が定価の3倍で買える」とうたう海外サイトが依然として後を絶たない。大会組織委員会はサイト側に不正転売対策などを要請。不正が確認できたチケットは無効にしており、海外サイトでの転売や複写だったとして、9月20日にあった日本―ロシアの開幕戦で約75枚、翌21日のニュージーランド―南アフリカ戦でも約200枚が対象になり、入場させなかったという。
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