立ち上る火葬の煙、まるで地獄 伊勢湾台風から一夜明け

有料記事

[PR]

 1959年9月27日。

 伊勢湾台風が通り過ぎた翌日、空は晴れ渡っていた。一方、地上では被災者が「地獄」と表現する事態があちこちで明らかになっていった。

 中学2年生の高橋義則(74)は、通っていた名古屋市南区の市立南光中学校に家族で逃げ込み、難を逃れていた。この日から校舎の裏庭に次々と遺体が運ばれてくる様子を目にすることになった。

60年前に日本列島を襲った「伊勢湾台風」。全国で死者・行方不明者は5千人超。そのうち、愛知、三重、岐阜の東海3県だけで約4700人を占めました。あのとき、何が起きたのか。被災者の証言を元に再現します。五回シリーズの第四回です。

ここから続き

 急きょ敷かれた板の上にその…

この記事は有料記事です。残り1278文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら